iPhoneでパスコードを設定、解除する方法

iPhoneでパスコードを設定、解除する方法

この記事では、iPhoneでパスコードを設定する方法、解除する方法を紹介します。

パスコードに関するQ&A

この章では、「パスコードってよく聞くけど何のこと?」という人のために、簡単に説明をします。

要はパスワードのこと

パスコードのサンプル
パスコードのサンプル

パスコードとは、「iPhoneを使い始める時に毎回入力しなければならないパスワード」のことです。それだけ。シンプルですよね。例えば、iPhoneに人に見られたくない情報が入っている時などに設定しておきます。パスコードを設定することで、家や学校でiPhoneを放置している時に、勝手に他人が盗み見しようとしても、あなたが設定したパスワードを入力できなければ、iPhoneを操作することができないようになります。

スリープ時に自動的にロックがかかる

電源ボタンをちょいと押してスリープ状態にすると、ロックがかかります。そこからiPhoneを使い始めようとすると、設定したパスワードの入力が求められるようになります。

4桁の数字か、複雑な英数字かを選択できる

パスコードは「基本的に4桁の数字」です。一般的にも「パスコード=4桁の簡単なパスワード」と認識されています。しかし、「4桁の数字」ではなく「10桁以上の複雑な英数字と記号」に設定することもできます。

パスコードを4桁以上にすることができる
パスコードを4桁以上にすることができる

毎回入力しなければいけないので、複雑なパスワードにすると面倒くさいことこの上ありません。「4桁の数字」を設定するのがオススメです。だけど、その場合、他人に想像で破られてしまう可能性もあります。だってたった4桁ですもの。「お手軽に設定できるけどセキュリティはそこまで完璧じゃない」ようにするか、「毎回入力するのは面倒だけどセキュリティを高める」ようにするか、利用状況を考えてバランスをとりましょう。

パスコードを忘れたらどうなるの?

パスコードを忘れてしまった場合、iPhoneを初期化(データが全て消える)する必要があるので、ご注意下さい。MacやWindows、iCloudなどに、iPhoneのデータを保存(バックアップ)しておいた場合は、初期化した後に、そこからiPhoneにデータをコピーすることができます。バックアップした時点のデータを復活させることができるというわけですね。いずれにしろ、「iPhoneから全てのデータが消える」ということは覚えておきましょう。

毎回入力するのはめんどい…

パスコードを、スリープから復帰する度に毎回入力するのが面倒くさい…。そんなあなたに朗報です。「パスコードを入力しなければならない頻度」は、例えば、「一度パスコードを入力したら、そこから1時間は入力しなくても大丈夫にする」といったように自由に調整することができます。

パスコードを解けなくても出来ることは?

「パスコードを入力しなくてもできること」って何でしょう?これはすなわち、「パスコードを知らなくてもできる、他人のiPhoneへの悪戯」でもあります。

緊急の電話

「緊急」をタップする
「緊急」をタップする

パスコードを入力しなくても、エマージェンシーコールをすることができます。緊急の電話ですね。緊急事態にiPhoneがあるんだけど、パスコードを知らなくて電話できなかった…。そんな事態はいくらなんでも残念過ぎますからね。エマージェンシーコールをするには、パスコードの入力画面で「緊急」というテキストをタップして下さい。

便利機能の利用

下から上にスライドする
下から上にスライドする

ロック画面で下記アイコンを下から上にスライドさせると、パスコードを入力しなくても、計算機や懐中電灯、カメラなどを利用することができます。例えば、パスコードを知らない他人の電話で、「懐中電灯を付けっ放しにしてバッテリーを消費させる」「写真を何千枚も撮影して容量を圧迫させる」などといった嫌がらせ行為が可能です。こんなことをされるケースは限られますが、こういった仕組みは認識しておきましょう。

パスコードの設定画面に行く方法

パスコードを設定するには、まずはパスコードの設定画面にアクセスしましょう。その手順を説明します。

設定アプリを起動する
設定アプリを起動する

まずは、サンプル図の、設定アプリをタップして起動して下さい。

「Touch IDとパスコード」をタップする
「Touch IDとパスコード」をタップする

「設定」の画面に移動します。「Touch IDとパスコード」という項目をタップして下さい。

パスコードの設定画面
パスコードの設定画面

「Touch IDとパスコード」の画面に移動します。ここで、パスコードの設定をすることができます。

パスコードを登録する方法

この章では、パスコードを登録する方法を説明します。前章を参考に、あらかじめパスコードの設定画面に移動しておいて下さい。

「パスコードをオンにする」をタップする
「パスコードをオンにする」をタップする

設定画面内の、「パスコードをオンにする」をタップして下さい。

登録したいパスコードを入力する
登録したいパスコードを入力する

設定したいパスコードを入力して下さい。ここで設定できるのは4桁の数字です。「完了」ボタンなどはなく、4桁を入力した時点で自動的に決定するのでご注意下さい。

登録したいパスコードをもう一度入力する
登録したいパスコードをもう一度入力する

先ほど入力した「設定したいパスコード」を、もう一度入力して下さい。何故かというと、「ミスタッチで自分が思ってたのと違うものを入力していた」という場合にパスコードが解除できなくなってしまうという事態を防ぐためです。

パスコードの設定を確認する
パスコードの設定を確認する

先ほどは「パスコードをオンにする」だった項目が、「パスコードをオフにする」に変わっているのを確認して下さい。これで、パスコードが設定されました。この時点で、スリープ状態にした時にロックがかかるようになっているので、ご注意下さい。

パスコードを解除する方法

この章では、パスコードを解除し、今後は入力しなくてもiPhoneを使えるようにする方法を説明します。まずはパスコードの設定画面に移動しておいて下さい。

「パスコードをオフにする」をタップする
「パスコードをオフにする」をタップする

設定画面内の、「パスコードをオフにする」をタップして下さい。

パスコードを入力する
パスコードを入力する

設定してあるパスコードを入力して下さい。

パスコードが解除される
パスコードが解除される

「パスコードをオフにする」という項目が「パスコードをオンにする」に変わります。これで、パスコードが解除されました。次回から、iPhoneを使うのにパスコードを変更する必要はありません。

パスコードの入力頻度を変更する方法

「パスコードを設定したんだけど、毎回入力するのが面倒くさいから、求められる頻度を変更したい」という場合の、頻度の調整方法を説明します。あらかじめ、パスコードの設定画面に移動しておいて下さい。

「パスコードを要求」をタップする
「パスコードを要求」をタップする

設定画面内の、「パスコードを要求」という項目をタップして下さい。

入力頻度を調整する
入力頻度を調整する

「パスコードを要求」の設定画面に移動します。入力が求められる頻度をタップして、チェックマークを付けて下さい。「即時」はデフォルトの設定で、スリープモードにしたら毎回パスコードを求められます。例えば、サンプル図の場合、一度パスコードを入力したら、そこから1時間はパスコードを入力する必要がなくなります。チェックマークを付けたら、画面左上の「戻る」をタップして戻って下さい。

設定を確認する
設定を確認する

「パスコードを要求」の項目の右側に、チェックマークを付けた設定が反映されていれば成功です。

パスコードを複雑にする方法

この章では、基本的に「4桁の数字」であるパスコードを、「4桁以上の複雑な英数字」に変更する方法を説明します。パスコードの設定画面に移動しておいて下さい。

「簡単なパスコード」をオフにする
「簡単なパスコード」をオフにする

設定画面内の、「簡単なパスコード」という項目の右側にあるトグル(左右に行き来するスイッチ)をタップして、これをオフにして下さい。

「パスコードをオンにする」をタップする
「パスコードをオンにする」をタップする

4桁数字のパスコードを既に設定している場合は、この時点で、パスコードの変更を求められます。まだパスコードを設定していない人は、「パスコードをオンにする」をタップして下さい。

パスコードを入力する
パスコードを入力する

このように、数字だけではなく、英語の小文字、大文字、記号を組み合わせて4桁以上の複雑なパスコードを設定することができます。後は「パスコードを設定する」と同じ要領で、設定したいパスコードを入力、再入力して設定して下さい。

「次へ」をタップする
「次へ」をタップする

4桁数字の時とは違い、入力が終わったら、画面右上の「次へ」や「完了」ボタンをタップする必要がある点にご注意下さい。

パスコードを10回失敗したらデータを消去する設定

「パスコードを連続で10回失敗したらiPhone内のデータを全て削除する」という設定をすることができます。確実にデータを”見られないようにする”ためには有効ですが、「他人が、パスコードを知らなくても故意に連続失敗してあなたのiPhoneのデータを全消去できる状態になる」という点は理解しておいて下さい。

設定方法

「データを消去」をオンにする
「データを消去」をオンにする

まずは、パスコードの設定画面に移動しておいて下さい。設定画面内の、一番下にある「データを消去」という項目の、右側にあるトグルをタップして有効にします。ここをオンにした瞬間にデータが消去されるわけではないのでご安心下さい。

「使用」をタップする
「使用」をタップする

「パスコードの入力に10回失敗すると、このiPhone上のすべてのデータが消去されます」という確認メッセージが表示されます。よろしければ、「使用」をタップして下さい。

設定を確認する
設定を確認する

「データを消去」の右にあるトグルがオンになっていれば、成功です。パスコードの入力に連続で10回失敗したらデータが全て削除されます。サンプル図の状態が、有効な状態です。解除するには、これをタップしてトグルをオフにして下さい。

10回連続失敗したらどうなるの?

操作を受け付けなくなる
操作を受け付けなくなる

試しに、数10回連続で失敗してみました。パスコードの入力を失敗し続けていると、このように「iPhoneは使用できません 1分後にやり直してください」という表示に変わって、操作を受け付けなくなります。ちなみに、この状態でもエマージェンシーコールをすることは可能です。

再度操作可能になる
再度操作可能になる

1分後は、このように再度操作を受け付けてくれます。パスコードを入力して操作し始めることが可能です。ちなみに、この時点で、スマホ内の写真は消去されずに残っています。ということは、定かではありませんが、どうやら、このエラー画面が表示されることが、すなわちカウント1つ分ということのようです。

再度操作を受け付けなくなる
再度操作を受け付けなくなる

再度、パスコードの入力に失敗してみました。今度は5分間、操作を受け付けなくなってしまいました。これがカウント2つ目ということのようですね。以後はこの繰り返しのようです。消去されることよりも、時間を待たされることが億劫なので、検証はここで終了です。実際には「データを消去」の設定をしたとしても、10回以上、パスコードを入力するチャンスがあるということが分かりました。

よりセキュリティの高いパスコードは?

この章は、パスコードの仕組みを理解している人向けです。より破られにくいパスコードは、「桁数の多い、複雑な英数字の組み合わせ」であることは明白です。が、いかんせん面倒くさい…。入力が簡単で、かつ破られにくいというバランスを保つにはどうすればいいか。例えば、4桁数字ではなく、1桁英語を設定した方が破られにくいかもしれません。

ピンと来る人はこれ以上読む必要がありません。4桁数字ではなく、複雑なパスワードにした場合、桁数が分からなくなります。そのため、知らない人は何桁入力すればいいか、まず分かりません。そういう意味で、1桁英語の方が、通常の4桁数字よりは遥かに入力が楽で、さらに破られにくいかもしれないということですね。ただ、こういった手法は浅はかで、容易に想像できるので、ドヤ顔してると簡単に突破されるのでご注意を。

「ちょっとだけセキュリティを高められればそれでいい」という場合は4桁数字を、複雑なパスコードモードで設定するのがいいんじゃないでしょうか。色々と試してみて下さいね。