レイジーロード(遅延読み込み)とは?
レイジーロード(遅延読み込み)とは、その名の通り、画像を遅れて読み込ませるテクニックのことです。具体的には、ユーザーがスクロールをして、目的の画像が画面内に映るタイミングで、初めて読み込みを実行します。「遅れて」というよりは、「適切なタイミングで」と言った方が正確でしょうか。さて、このことはどのような意味を持つでしょうか?
転送量の節約
ユーザーは訪れたページの全てを見るわけではありません。あなたにも、あるページを訪問して「やっぱ止めた」とすぐに戻るボタンをクリックして帰った経験はありますよね。基本的に、ブラウザは訪れた時点で、ページの全ての画像を読み込みます。
このページに、仮に100枚の画像が掲載されていたとしたらどうでしょうか。ちょこっと訪問されるだけで、毎回、見られてもいない大量の画像の転送が発生してしまいます。余計な転送が発生することで、運営者側にとってはサーバーコストが増える、閲覧者側にとっては、例えば、モバイルの転送量制限に達するリスクが増える、などとお互いに良いことはありません。
レイジーロード(遅延読み込み)を実装することで、この問題が解決します。何故なら、画面外にある画像を読み込まない(転送しない)からです。「閲覧者が見た範囲の分だけ、画像を読み込ませる」というこの技術は、余計な転送を発生させないという大きなメリットを与えてくれるわけです。
ページ表示速度の向上
「余計な転送を発生させない」という仕様は、「ページ表示速度を向上させる」という効果を生みます。これについては、説明はいらないと思います。「余計な画像を読み込まない」ということは、それだけ、訪問時のページの読み込み時間が短縮されるということです。すぐに表示され、操作できるページは快適です。同じ内容のコンテンツでも、読み込み完了が速い(快適)か遅い(不快)かでユーザーの反応が変わってくるでしょう。ページ表示速度の向上は、地味でも、あなたのウェブサイトの発展に貢献するはずです。