Element.style - style属性のオブジェクトを取得する
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JavaScriptの、Elementオブジェクトのstyle
はstyle属性を含んだプロパティです。
説明
Elementオブジェクトのstyleプロパティは、その要素のstyle属性を含むオブジェクト(CSSStyleDeclaration)です。
<a style="color:white; background:red">SYNCER</a>
// aElement = <a style="color:white; background:red">SYNCER</a>
// aElement.styleの取得
var style = aElement.style ;
取得できるのはCSSStyleDeclarationという種類のオブジェクトで、その要素にインライン方式(style="..."
)で指定されているスタイルの情報が含まれています。下記は、aElement.style
で参照したCSSStyleDeclarationの一部です。スタイルシートのプロパティ名をキー名にした、全てのスタイルの情報が含まれています。指定したもの、しないもの全てです。
{
background: "red",
backgroundAttachment: "initial",
backgroundBlendMode: "",
backgroundClip: "",
color: "white"
}
background-attachment
のように途中にハイフンが入ったプロパティ名の場合、CSSStyleDeclarationではbackgroundAttachment
というキー名になります。ハイフン(-
)は無視して、ハイフン直後の文字が大文字になるルールです。
例えば、CSSでbackground-blend-modeなら、JavaScriptではbackgroundBlendMode、CSSでbackground-clipなら、JavaScriptではbackgroundClipです。例外として、CSSのfloatプロパティは、JavaScriptではCSSFloatというキー名になります。floatという文字はJavaScriptの予約語だからです。
あと、くどいですがもう1つだけ。-webkit-tab-size
、-moz-tab-size
などのベンダープレフィクスが付く場合です。ルール通りなんですが、先頭のハイフン(-
)を無視します。そして先頭になる文字は、小文字でも大文字でも認識されます。WebkitTabSizeでも、webkitTabSizeでも、どちらでもいいということです。
// style属性を変更
aElement.style.background = "blue" ;
<a style="color:white; background:blue">SYNCER</a>
CSSStyleDeclarationの各プロパティの内容は変更できます。例えば上記は、背景色を変更する例です。内容を変更すると、ブラウザの表示に反映されます。
// style属性を変更 ( background:blueを削除 )
aElement.style.background = "" ;
<a style="color:white">SYNCER</a>
空文字を指定すると、要素のstyle属性から該当のCSSプロパティが削除されます。
サンプルコード
<a id="target" style="color:white; background:red">SYNCER</a>
// a要素を取得
var aElement = document.getElementById( "target" ) ;
// style属性を取得
var style = aElement.style ;
// a要素を取得
var aElement = document.getElementById( "target" ) ;
// CSSのcolorプロパティを変更
aElement.style.color = "#000000" ;
// CSSのtext-decorationプロパティを変更
aElement.style.textDecoration = "underline" ;
// CSSの-webkit-tab-sizeプロパティを変更
aElement.style.webkitTabSize = "5" ;
デモ
a要素のstyle属性を取得して表示します。また、background-color
の値をpink
に変更します。コンソールでオブジェクトの中身を確認できます。
構文
readonly CSSStyleDeclaration style = Element.style
返り値
項目 | 説明 |
---|---|
style | style属性を含んだオブジェクト(CSSStyleDeclaration)。 |
関連項目
- Location - ブラウザロケーションのオブジェクト。
- Location.assign() - コンテンツをロードして表示する。
- Location.reload() - ドキュメントをリロードする。
- Location.replace() - 現在のURLを置換する。
外部リンク
- HTML Living Standard - WHATWGによる仕様書。