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五台山公園@高知-スリル満点の展望台から絶景を眺めよう!

公開日: 2015/10/20 | 更新日:

アイキャッチ画像

高知県の景色と言えば、桂浜や、よさこい祭り、高知城などが有名ですが、山の上、高さ139メートルの場所から県の街並を360度、見渡せる絶景スポットがあるのをご存知でしょうか?それが、この記事で紹介する「五台山公園」の展望台です。突き出したスリルある展望台は、千葉県にある地獄のぞきを思い出します。

外観

「五台山公園」の外観
「五台山公園」の外観

2015年10月18日(日)、高知県の高知市にある「五台山公園」を訪れました。

概要

名称五台山公園ごだいさんこうえん
住所781-8126高知県 高知市 吸江 210-1
観光時間

00:00〜24:00

展望台含めて、24時間、いつでも入場可能。高知市観光課に確認しました。

電話番号088-823-9609
駐車場あり
開設年1908年
ウェブサイト高知市観光課

アクセス

「五台山公園」の地図

五台山公園は、その名の通り、山の中にあるので車でアクセスしましょう。お遍路でもない限り、徒歩で行くのは無茶です。

車の場合

  1. 五台山の山道ナビに「五台山公園」をセットして下さい。地図上にもある通り、35号線から国分川を渡ったところに五台山の入り口があります。この入り口に入ってしまえば、後は一方通行なので迷うことはないでしょう。なお、夜景を観に行く時は辺りが真っ暗なのでご注意下さい。
  2. 五台山の駐車場駐車場はいくつかあるのですが、公園の真横の駐車場が一番広くてオススメです。NHKの鉄塔があるので、それを目印にして下さい。鉄塔に近づいた辺りに「もうすぐ駐車場がありますよ」という看板が見えてきます。

バスの場合

My遊バスを利用する場合は、「五台山展望台」というバス停で降りて下さい。「竹林寺」や「牧野植物園」で降りても、歩いていけます。公園に入って40メートルくらい歩けば、展望台の建物に着きます。

観光地図

五台山公園の全体地図
五台山公園の全体地図

五台山公園の全体地図です。歴史を感じさせる案内板(笑)。展望台やパノラマカフェでの滞在を含めないのなら、10分くらいで一周できてしまう程度の広さです。五台山公園を一周した後は、まだなら、竹林寺に行くのがオススメです。

レポート

濱口雄幸の銅像

濱口雄幸の銅像
濱口雄幸の銅像

公園に入り、展望台を目指す途中に、濱口雄幸(1870〜1931)の銅像がありました。「はまぐちおさち」と読みます。ライオン宰相として、その名を轟かせた四国初の内閣総理大臣。出身が、ここ、高知県五台山なのです。

濱口雄幸の顔」
濱口雄幸の顔」

ライオン宰相と言われた濱口雄幸は、上司に媚びず衝突し、地方に飛ばされながらもカムバックし政治家になり、さらに政変で辞職に追い込まれた後も復活し、ついには内閣総理大臣にまでなりました。その正々堂々、謹厳実直、清廉潔白な人柄が、今でも高知の人々の誇りとなっています。

四国出身者で最初に内閣総理大臣を勤められた濱口雄幸先生は、高知市五台山唐谷(現在)の水口胤平三男として明治三年四月一日誕生した。

五台山小学校(現)県立高知中学校(旧制)第三高等学校(旧制)続いて東京帝国大学政治学科(旧制)に進学、安芸郡田野町の濱口夏子と結婚、明治二十八年優等で卒業し直ちに大蔵省入省エリートコースを歩み始めた。

山形県収税長を振り出しに若き官僚の活躍が始まったが上司と衝突、一歩も譲らない異骨相ぶりが嫌われたのか以後地方を転々と回ることになる。そして名古屋、松山、熊本と勤務し苦労を重ねたすえ東京税務管理局長として中央に戻り、三十七歳にして外局ながら専売局長の要職に就く。

その頃後藤新平伯は先生の人物を見込んで次官就任を懇請するも固辞、しかし三顧の知遇に感じ次官就任を応諾ついに政治家の道を歩み始める。

四十五歳で高知県より衆議院議員に初当選し、大物政治家としての片鱗を表し始めた時政変により辞職、そのため苦節十年の辛酸をなめることになる。がその間黙々として党務を纏め努力したことが一回り大きな政治家としての基を作る。

そして天は人を見捨てず護憲三派加藤高明内閣で大蔵大臣、つづいて若槻内閣でも内務大臣を勤める。先生の権謀術数を好まず、正々堂々の政治手法は国民の信頼を受け、立憲民政党総裁に推挙され昭和四年ついに内閣総理大臣に就任することとなる。

先生は人となり謹厳実直にして清廉潔白微塵の私心なく、政治は国民の最高道徳との理念を身をもって実践され範を示された不世出の大政治家で、特に国民経済の建て直しと軍縮に力を注いだ。しかし世界恐慌は経済政策遂行の壁となり、軍縮は軍部の怨嗟となって昭和五年東京駅頭で凶弾に倒れ、日本は泥沼への道を転げ落ちていった。

いま政治は岐路に立っている。二十一世紀を迎えるこの時、ライオン宰相濱口雄幸先生を敬仰する有志あい集いこの銅像を建立、その偉業を永遠に顕彰してやまない。

平成十二(2000年)年三月

濱口雄幸先生銅像建立の会

銅像の解説文

展望台からの景色

五台山公園の展望台
五台山公園の展望台

五台山公園の最大の魅力は、何と言っても、この展望台からの景色でしょう。高知県内を360度のパノラマで楽しむことができちゃいます。昼の景色も良いですが、夜景も綺麗なんですよ。自家用車がある人、タクシーに乗る資金がある人(My遊バスは18時頃まで)は、ぜひ、夜景も眺めてみましょう!!

  • 展望台の建物展望台の建て物。1階がおみやげショップ、2階がパノラマカフェという喫茶店になっていて、3階屋上に展望台があります。県のおもてなし課のスタッフさんに確認したところ、この建物の扉は24時間ずっと開放されていて、屋上にはいつでも行けるそうです。
  • 展望台の風景展望台の風景です。お子様連れや高所恐怖症など、突き出した展望台に行くのが怖い人は、写真の右側、屋上真ん中にある、ちょこっと階段を登ったスペースがオススメです。
展望台からの眺め
展望台からの眺め

こちらが展望台からの眺め。まさに爽快、まさに絶景ですね〜。高知市街や鏡川、国分川、浦戸湾、高知平野、筆山、鷲尾山などが見えます。残念ながら、桂浜は山の向こうなので見えません…。

360度カメラで展望台からのパノラマビューを撮影してみました。展望台の背後に見えるのはNHKの鉄塔です。例えば高知城の天守閣からの景色で五台山を探す時は、この鉄塔を目印にしましょう。

  • 竹林寺方面の眺め竹林寺の五重塔が見えます。その手前には、濱口雄幸先生の後頭部があります。写真を拡大してチェックしてみて下さいね。
  • 突き出した展望台突き出した展望台はこんな感じ。パノラマを楽しめるんですが、いかんせん怖いです。なので覚悟を(笑)。
  • 展望台の望遠鏡展望台には望遠鏡が用意されています。ワンコインの100円!!スマホを持つようになって、撮影できない景色をあまり見なくなってしまった自分に気付く…。
  • 展望台の南京錠柵には無数の南京錠がかけられています。たま〜に展望台などで南京錠を見かけるのですが、これは「恋人2人の仲をロックする」「永遠の絆を約束する」などの意味があるそうですよ。

五台山の夜景

五台山展望台からの夜景
五台山展望台からの夜景

2017年10月の高知旅行。レンタカーだったため、せっかくだからと夜に五台山を訪問してみましたよ。こちらが展望台から眺める夜の街です。高知でも有数の夜景スポットです!

  • 夜の五台山公園五台山公園は24時間、開放されています。夜の周辺は、山道も公園内もほとんどライトがない真っ暗状態。なので懐中電灯を持っていくことをオススメします。私はスマホの機能で照らしました。ちなみに1人で行くのはかなり怖いと思います(笑)。とはいえ、2日連続で行きましたが20〜21時くらいなら旅行客や地元の若者達が何人か来ていました。そこまで遅い時間でなければ、1人だけという状況にはならないはずです。
  • 幻想的な夜景昼とは打って変わって幻想的な眺め。街の家々、海の船や灯台など、様々な灯りが賑やかに饗宴しています。10月の後半でしたが風もほとんどなく、ジャケットを車に忘れても問題ありませんでした。

五台山の植物

五台山公園の植物
五台山公園の植物

五台山公園は植物も豊富で、樹々の眺めを見るのも楽しみの1つです。ツバキにサクラ、モミジにツツジが有名です。春には桜でピンクに、秋には紅葉で真っ赤に染まることでしょう。

  • 五台山公園の植物展示私が訪れた10月下旬は、残念ながら、まだ紅葉の時期ではありませんでした。正直なところ、植物に関しては退屈でした。
  • 五台山公園の野路菊野路菊(のじぎく)です。日本在来種で、牧野富太郎が発見し、命名しました。野菊の仲では最も気品のある美しさであると言われています。この牧野さんは、近くにある観光スポット、「牧野植物園」の方ですね。リンクしていて面白い。

南国土佐をあとにして

「南国土佐をあとにして」の石碑
「南国土佐をあとにして」の石碑

五台山公園の入り口には「南国土佐をあとにして」の石碑があります。高知県を観光していると、はりまや橋など、様々な場所で、この「南国土佐をあとにして」の文字を見かけると思います。これは、民謡のタイトルなんです。太平洋戦争時、郷土出身の鯨部族の将兵によって作られた歌です。戦後にベギー葉山が歌ったことで、全国に知れ渡りました。この石碑は、民謡の生い立ちを記し、過去と未来を繋ぐ心の絆の役割を果たすものとして、建立されたものです。

資料集

五台山の成り立ち

五台山公園の成り立ち
五台山公園の成り立ち

展望台の真ん中には、五台山の説明文がありました。日光に照らされ傷んでいて、ほとんど肉眼では確認できなかったので、撮影しておいて後で解読…。便利な時代だ…。

五台山は、かつて海に囲まれた無人島で、名前の由来は、中国の聖地「五台山」から来ていると言われています。今の、陸に囲まれた環境になった後、明治時代に杉山四五郎高知県知事が公園として発足、昭和時代に整備が進んだそうです。

五台山は、西暦724年僧行基が竹林寺を建立する迄は、大島と呼ばれまわりを海に囲まれた無人島でありました。五台山の名は、中国の聖地五台山にその姿が似ていることに由来するといわれています。公園としては明治の末時の高知県知事、杉山四五郎氏が五台山公園として発足させましたが、本格的な整備が始まったのは戦後で昭和30年頃に着手されました。その後は高知県をはじめ五台山を愛する様々な人々の努力によって今日に至っています。

展望台の説明文

個人的な評価

5

高知県で高いところからの絶景、夜景を楽しみたい人に最適の観光スポットです。園内はこじんまりしているので、観光時間は30分も要りません、近隣に「竹林寺」「牧野植物園」と観光地が多い好立地なのも、観光コースに加えやすくてポイント高いですね。展望台2階にある喫茶店の「パ・ノ・ラ・マ」では食事も出来るので、ランチやディナーついでに来るのもありです。絶景だけでも楽しめますが、桜の時期、紅葉の時期に来ると、さらに美しい景色を楽しむことができると思うので、計画を立てる時は考慮してみて下さい。

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更新履歴
2017年10月29日 (日)
夜景のレポートを追加しました。車でのアクセス方法を追加しました。
2015年10月20日 (火)
コンテンツを公開しました。